「この空の花」忘れてはいけないこと。 |
映画、大林宣彦監督作品「この空の花」長岡花火物語
音と単語の視覚化で打ち寄せる言葉のテンポ。冒頭からいきなり掴まれ引き込んでゆく、その圧倒的なテンション。
思考整理する隙を与えず続けられる、めくるめくテンションは、やがて焼夷弾のほむらの執拗さに取って変わる。
点と点が線でつながり、驚きの事実が陽の目を見、維新派や天井桟敷が現れ、そのお決まりのワルツの猥雑が、やがてボレロの生命力に変わってゆく。
この斬新な映画言語は御大、大林監督の古くて新しい「アングラ」への回帰か⁈… 齢70を超えて再びこの境地!
人に対しては憎しみが残るが、天に対しては憎しみが残らない、自然災害は。
パールハーバー、原爆、空襲、地震、水害、フクシマ、そして長岡花火。
勇気と祈り、復興。
共生と握手はできるのでしょうか?
2010年の夏、初めて観た日本一の花火。新潟、長岡の花火の意味を知りました。
十三などで上映中です。
上映期間短いのでお早めに。http://t.co/u3DWKKw6
口を閉じていた戦争経験者もこの数年、語り始めています。
若い方にこそ観ていただきたいです。
一昨年の長岡の花火。
視界の左右一杯にひろがる。
一本の花火で天空を覆いつくす。
まちがいなく日本一の花火だと思います。