最先端の食事作法 |
昨夜は久しぶりにまつ本へ。万願寺唐辛子の焼き握り。流れにうねりを与える提供方法も含めて、またまた次のステージの高みへ。このむずかしい時期にBRAVO!! 素晴らしかった。
手で食べる、というプリミティヴな行為が、実は五感を最大限に駆使できる最先端の食事作法である、と再認識。指先に伝わる温度や、儚げはらりな飯の感じを動物史上最高の進化を遂げた器官で味わい尽くす。
とんがった世界の潮流がそちらに向かう中(完全なる失敗を目の当たりにしたこともありますが)、鮨という文化は、最初からそうであり、タパス的カジュアルな立食いだ。それを洗練進化極めてレストラン料理化したところは、自国のタパス文化をレストラン化したエルブリなどのモダンスパニッシュと同列だと思う。
「手で握る」「手で食べる」「一口サイズ」「料理人の手元丸見え」「カウンター」「ミニマルな提供法」「専門店」「生」、という鮨屋のさまざまなキーワードは外国人から見れば度肝を抜かれることばかりでしょう。世界を震撼させるコンテンツ満載のこの文化は、世界のトンガリ料理人に影響与えまくってますものね。鮨屋コスモス万歳!と楽しく思った一夜でした。
箸を捨て、手で掴もう!
昨日33歳の誕生日を迎えた、まだまだ若い職人である松本さん。これからどこに行くのでしょうね。
しかし、日本は鮨天婦羅串揚焼鳥蕎麦饂飩と、タパスやピンチョスから進化洗練した専門レストランの宝庫ですね。餅は餅屋〜。