プラム ぷらむ、柿とグールドの酸。バッハ・ミネラル。 |
この極端に低いセッティングの椅子で上半身の力から両腕を開放して弾く、天才グールド。
より純粋で、精密なバッハがほとばしり出て来る。
皆さんは、プラムって召し上がりますか?
昨年、『貴陽プラム』にはまって以来、いろいろな種類を今年もよくいただきました。
大石早生、ソルダム、貴陽、太陽、ケルシー、秋姫...etc
1種小ぶりながらも貴陽に匹敵するプラムを見つけましましたが、名前失念...
最後に出てくる品種、秋姫ももう終わりですね。
今日買ったのはまっ黄色でした。
プラムなど以前はまったく買わなかったのに。
かぶりついた時に鼻腔にぬける、
あの独特の昔ながらの整髪店の香りが気になって(わかります?この感じ)笑
今でもその香りのある種は好きになれないのですが
『貴陽プラム』は衝撃でした。
かぶりつくと滴り落ちる圧倒的なみずみずしさと、甘みと酸味の最高のバランス!
私のワインの口も10年前のこいくちカルト・ラングドックから
うす旨でミネラル、酸味じんわりヴァン・ナチュールにシフトしていった経緯から
このようなフルーツのよさを感じるようになったのかもしれません。
言い換えると『貴陽プラム』のようなワインが今の私の理想とするワインの一つです。
今、秋姫を食してみましたが、やはりこの甘みの量には酸味がもう少し欲しくなります。
これには例の高級お酢でマリネして酸味を強化!
プラムはそろそろおわりですけど、これからの季節、
柿とこのお酢との塩マリネもいいですよ。
ナジャでどうぞお試しあれ!
サッチモをおさえて、全米ヒットチャートナンバーワンを獲得したアルバムデビューから8年後のまだ初期といえるグールド。東京オリンピックの年。(2016年リオに決まりましたね)
この年からグールドは人前では演奏しなくなる。
バッハの持つ硬質ミネラルがグールドの両腕から発せられる軽快な酸と交じり合って、みごとな対位法で綴られる音絵巻。
ミネラル、酸味がジュワッと軽快な構成力をもたらすステキピノ、トドンの2007とご一緒に!
満月ポンッ
昨日は中秋の名月でしたが、ほんとうの満月はじつは今日です。
グールドが遺した2枚のゴルトベルク、デビュー盤と50歳で亡くなる前年の再録盤。
私は晩年の録音が好きです。今宵はこの'81とトドン'07と満月ポン...
ボイジャーに乗ったグールドのバッハと共に地球よ、さよなら
ゴルトベルクじゃないけどね
こんな音楽を聴いて一日を終える暮らしがしたいです。
人間の最期の方はバッハがちょろっとあれば、それでいいと思う昨今です。
年を重ねると晩年の演奏にぐっと心をつかまれます(笑)
パクチーなグールド聴いてみたいです(笑)。